お菓子なみかん

お菓子を中心にゆるりと探求する

手作りパウンドケーキを自転車で

4/17関テレ『運搬千鳥~それ、どうやって運ぶんじゃ?~』を観て。
競走馬など「運搬」に関する内容の中で、
「トタン屋根のケーキ屋ア・ラモート」店主、新本さんのお話。
手作りパウンドケーキを自転車で売り走っています。
市内や遠方、阿蘇山まで毎日と片道35km、6時間。30年間続け、
荷台の1カゴ80kg、60~70個のケーキを全て売り切らないと帰らないそうです。
常連さん等お客様との交流があり、パンクしたり雨が降ったり。
ゴミ袋に穴あけてカッパにしていて、見た子の顔がポカンとしていました。
1955年大阪生まれ裕福ではなく父親は早くに他界し、養護施設で育ち中卒で北海道や沖縄に行って、300円で熊本まで乗せてもらい。
施設に居た頃にXマスで出たケーキが楽しみだったからと熊本で9年間ケーキ作りに没頭。
はじめ中々売れずとも自転車で販売し続け、店を持てても車を買えてもそれを止めなかったのは、やめたら自転車に失礼だ、私1人の人生じゃない、幸せに暮らせるのは自転車のおかげ。家族を養ってくれたからと。
創業31年。夫婦で、店舗で売りつつ移動販売。
最後に、パウンドケーキの運搬とは?と聞かれて。
「商品だけでなく、自分の『心』も届けなければいけない。待っているお客様のために」

その言葉の重さ、過酷さに、ただ感動しかありませんでした。
日々、移動販売やデリバリーで働いている方々に有難く感謝し、
そして信念、誇りを持って続けていく姿勢に凄いな、と尊敬でした。
長い道のりを気遣いながら、無事届けて下さってありがとうございます!

いやあほんと、感謝感謝です。